チャネルの雑記

いろいろ語りやーす

【52.3】持病のアトピーについて。(他人の目など)

その3。

 

 アトピー性皮膚炎の患者にとってどうしても気になるのが、「他人の目」である。

 もちろんそもそも、どうしても普段から人の目、他人の目が気になりながら行動してしまうという性格という人がいるのはわかっている。これはまた、なんというかベクトルが微妙に違う気がする。

 

 その1で長袖、半袖の話を出したが、どちらにせよ顔や手、首といった部分は誰にも見えている。僕なんかはいつも赤ら顔で、どうしても初対面の人など特に気になるだろう。朝起きたら顔に傷ができていた、なんてこともある話で、まあ鏡を見て絶望である。さすがに隠せるわけもなく、うつむきながら学校に行く。そんな経験はいくつもある。

 

 ちなみにこれは、大学1年生のときに友人に相談した「女子と目を見て話せへんのやけど…」というテーマとはまた別の話である。それは解決方法がたぶんまったく別のところにある。だれか教えてくれ。

 

 手はいつもおじいちゃんの手のようにシワシワだ。自分のギター動画を見ていても、まあ正直気になる。一人で机で勉強していても、目に入ってしまうのはこの部分、というわけだ。

 これはあくまで自分の話だが、あまり人の目、顔を見て話すのがいまだに得意ではない。僕は保湿に白色ワセリンというのを使うのだが、これを使うとどうしてもテカテカ、ベタベタになる。真正面から話そうとすると、「…おれの顔どう見えてんのかなあ」と思ってしまうときがある。気づいたのが大学生ぐらいの頃で、いくぶんかマシになったのかもしれないが。

 以上はなんというか物理的な話で、精神的にも他人の目は気になることも多い。「アトピーの自分が、こんなことやっててどう思われるのかな?」とか、思ってしまう人は多いのではないだろうか。

 アトピーを理由にいじめを受けたり、疎外されたりといった例はおそらく多い。それにより自身の自信の喪失、または自信をつけられなくなるという状態になる、というわけ。

 

 僕はといえば、小学校では隣の人と席をくっつけるスタイルの学校だったのだが、席替えで横になった女の子に机を離されたりした。「机をくっつけたくない」というわけである。自分が近づいたのに気づくと、スススッと離れていく…みたいなこともいつものこと。自分も病気のことをわかっていたし、「そんなもんなんだろうな」ぐらいで過ごしていた。

 ただ、これぐらいのこととして済ませられたのは、後述する小学校で出会った男友達や理解のある先生方の存在が大きかった。今はその中で会うのはごく少数だが、アトピーを理由にいじめてくるような輩がおらず、自分でも恵まれていたなと今でも思う。

 ちなみに女子たちに関しては、明確には覚えていないが小学校の高学年の頃から特に避けられるということがなくなっていた。症状が軽くなっていたわけでもなく、理由は今でもわからない。もしかしたらなぜか国語の漢字テストが謎に得意で、「漢字博士」というアダ名をもらっていたのが功を奏したのかも…しれない。もしかしたらウラではいろいろ言われてたのかもね。

 繰り返すが、このブログはアトピーを理由としたいじめなどの解決には、残念ながらなんの役にも立たない。ただ、「自分はこういう経験しましたよ」というのを伝えたいのである。